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  979 まとめて映画感想。 : keity03月25日(日)16:09  [レス]  [削除]
1月と2月の鑑賞順に。
「永遠のジャンゴ」
ジプシーの血を引くギタリストのジャンゴ・ラインハルトの歴史的事実をベースにした、ドイツ軍占領下のパリ時代の知られざる彼の物語。ジャンゴの絶大な人気に目をつけたナチスが演奏会を開くにあたり、「体が動くような曲はだめ」など様々な制約を課す。だったら、演奏会をするなと思いたくもなるのだが、ジャンゴの演奏が敵味方に関わらず、魅了したということなのだろう。帰宅してジャンゴのCDを聴いた。音楽の力って、素晴らしいね。ほんとにね。

「スリー・ビルボード」
7カ月前に娘を殺された母親が一向に進まない捜査状況に腹を立て、警察署長への抗議メッセージを記した三枚の広告看板を立てたことから田舎町に波紋が広がっていく話である。冒頭、日本では「庭の千草」として知られるアイルランド民謡の清らかな歌声が流れるが、それもつかのま母親の怒り、その矛先が向けられた警察署の困惑、殺人事件を忘れたかのような素っ気ない町に不穏な空気が漂い、予測できない展開が待ち受けている。キャスティングがいい。主演のフランシス・マクドーマンド、彼女意外に考えられないハマリ役だ。また、常にいら立ちを隠せないでいる暴力的な警察官が後半、あるきっかけからまるで天の啓示を受けたように変化するのだが、演じたサム・ロックウェルが巧いし、一生に一度あるかないかの儲け役だったね。両者共に、アカデミー賞の主演と助演の最優秀賞を受賞して、納得。泣くような作品ではないのだが、中盤、母親の店が放火によって燃えてしまうシーンから涙が止まらなくなってしまった(悔し涙は別の涙に変わっていった)。涙の理由は、人が抱える悲哀と憤怒、そして覚醒へのエンパシーか。殊の外、深い映画だった。

「殺人者の記憶法」
予告編を観て、友人と「面白そうね」ということで観たのだが、劇場での韓国映画初鑑賞。アルツハイマーの元連続殺人鬼が新たに登場した新手の若い殺人者との闘いを描いた作品。着想はユニーク。映像は、暴力と頼りない記憶のフーガか。随所にダークな笑いを誘うセリフがあり、ブラックコメディでもあるのかな。ラストの対決シーンは長すぎた。それにしても、どの記憶が事実なのか、記憶違いなのか、こちらの理解の深度を測られているような錯覚に陥ってしまった。

「ローズの秘密の頁」
アイルランドのジム・シェリダン監督作品。理不尽とも思えるような理由から半ば強制的に精神病院に収容された女性ローズの40年という過去の時間、そして老いた現在の時間を行きつ戻りつしながら封印されていた真実が描かれていく。ローズに恋心を抱いた神父の演技というか、存在そのものがインパクトありすぎ。ローズにつれなくされると、途端に豹変して彼女を色情狂扱いするという言動は恐ろしい。ラストの偶然性は少し強引かなとも思ったが、一抹の希望の光が射してほっとした。アイルランドが舞台の映画って、好きだ。

余談:アイルランドに行ってみたいと思うが、「はじまりのうた」をDVDで観ていたら、またニューヨークに行きたくなってしまった。この映画、とてもいいのだ。自分も曲を作ってみたくなった。というのも、音楽プロデューサー役のマーク・ラファロの演技がよかったから。そして、自分はすっかりマークにはまってしまったのだった。友人に伝えると、びっくり&大笑いされてしまったけれど、いろいろオススメ作品を教えてくれた。また、別の友人に伝えると、知らない俳優なのでネット検索して確認したところ、「わたしは苦手かも」といわれてしまった。


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