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  976 続・まとめて読後感。 : keity02月07日(水)00:06  [レス]  [削除]
「おらおらでひとりいぐも」若竹千佐子
芥川賞受賞作。なんと、昨年63歳で文藝賞を受賞して作家デビューし、そのまま直木賞まで受賞というびっくり快挙?である。
ページを開くと、いきなり、出だしの文章がこうである。
<あいやぁ、おらの頭このごろ、なんぼがおがしくなってきたんでねえべが>
一応三人称の形態で、74歳の桃子さんが主人公。突然、夫に先立たれて一人暮らしをする桃子さんの日々のあれこれと回想を織り交ぜながら展開する物語。東北弁丸出しの自問自答を核に、思いの丈をてんこ盛りして一気に書き上げたという感じだ。
この手法?は、特にプロットにこだわるわけでもなく、大変、書きやすいと思うのだ。東北弁を駆使し、言葉はリズミカルに放出され、笑いも涙も誘う。私は母を亡くしたばかりというのもあって、桃子さんの喪失感が伝わり、バスの中で涙してしまった。ところがしばらく読み進めていくと、つい笑ってしまう。
<はぁ、自我とは何だ。分がったようで分がんね言葉使んな 我ならば知ってるじょ。ガガガガガガ、ガ>と心の中で叫び、逝ってしまった夫への思いからか、
<死んだ死んだ死んだ・・・・>と言い続ける。数えてみれば<死んだ>を27連呼。<うそだべうそだべうそだべ・・・・>と何度も繰り返す。そして、興奮と冷静の狭間で、どきっとするような言葉=考えが湧き出てくる。
これ、パンクだね。74歳、桃子さんのパンクだわ!
<パンクってなんだべ、パンパンパンパンパンパックン>なんていわれそうだ。
若竹さんの次作、気になる。
余談:二年ほど前、自分も「梅子のため息」というタイトルの小説を書いていたのだ。桃子さんと同じ74歳で、夫を亡くして一人暮らしという設定で。それにしてもなんでまた花にちなんだ名前をつけたのだろうか。若竹さんも自分も。しかし、<ため息>というのは、いかんかったな。頓挫しているから、ボツにしてしまうしかない。

「女が美しい国は戦争をしない」小川智子
知り合いの脚本家(札幌出身)が書いた美容家・メイ牛山の一代記。
北海道新聞の読書欄にこの本の紹介が載っているのを見つけて、うれしく思った。よかった、よかった。小川さんと東京で最後に会ったのは17、8年前か。
メイ牛山さんのとてもポジティブな考えに基づいた人生の歩みが素敵だ。関係者への取材や資料の読み込み、大変な作業だったと推察。小川さんの熱が伝わってくる力作だ。


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