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  183 カラヴァッジョ展。 : keity09月08日(日)23:12  [レス]  [削除]
当初、展示が予定されていた41昨品(カラヴァッジョ10点、同時代の画家31点)のうち、カラヴァッジョの昨品2点(「瞑想するアシッジの聖フランチェスコ」「女占い師」)を含む8点が未着という状況で開催された本展。全作品が揃ってから行くつもりだったが、目処が立ちそうにないので土曜日に行ってきた。想像していたよりも観覧者は少なく、ゆっくり鑑賞することができた。
本展には出品されていないが、初期に描かれた<果物籠を持つ少年>の絵が好きなので、<リュート弾き>(日本初公開とのこと)を観て、ほんわかうっとりとしてしまったが、ポスターにもなった<病めるバッカス>の自画像は肌が土気色をして、表情もどこか不気味であるにもかかわらず、惹きつけられてしまうから不思議だ。
宗教画にしても、一点だけ出品された静物画にしても、光と影(あるいは闇)のコントラストが強烈であり、細部に至る徹底した写実も鮮やかだ。『マグダラのマリアの法悦』の聖女の頬に光る涙の粒。まるで本物の涙を置いたようにリアルなので感動した。
バロック絵画の革命児、天才と謳われた一方で、殺人、逃亡、流浪の果て、熱病にかかって38歳で人生を終えたカラヴァッジョ。彼の昨品世界は、狂乱の人生や人格と不可分に結びついたものだ。
そして、彼が生きた16世紀末のイタリアの社会を知ることによって、昨品に表現された聖書の主題についても理解できるのかもしれない。
物販コーナーで、「私はちょっと気持ち悪いから、買わない」と言う年配の女性。一方で、ダヴィデに髪をつかまれた生首が登場する『ダヴィデとゴリアテ』という昨品のクリアファイルを手にとって「どうせ買うならこれがインパクトあっていいね」と言い合う若い女性二人。カラヴァッジョは好き嫌いが分かれる画家でもあるのだなーと。
帰りにデレク・ジャーマン監督の『カラヴァッジョ』を観たくなり、DVDを借りようと思ったが、テレビが壊れていることを思い出したのだった(笑)。


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