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発言番号165
名 前keity
タイトル映画感想1。
コメント「旅のおわりと世界のはじまり」@シネマフロンティア
この映画のことは、友人に誘われるまで知らなかった。黒沢清監督作品であること、そして珍しく加瀬亮が出ているとわかり、観たいと思った。
テレビ番組のクルーとともにウズベキスタンを訪れた歌手志望の女性リポーターの体験を追ったオールロケ作品だ。
主人公の視線で描いたドキュメンタリータッチの映像には、見知らぬ土地で過ごす彼女の一喜一憂が、その時々の息遣いとともに、とてもリアルに丹念に塗り込められている。
主演は前田敦子。特に演技が巧いというわけでもないのだけれど、妙に存在感がある。気負いがなく、演技しすぎないところがいいのだろう。
撮影スタッフのカメラマンに加瀬亮、ディレクターに染谷将太、ADに柄本時生、そして通訳兼コーディネーター役のウズベキスタンの俳優、それぞれハマリ役でセリフは少ないが好演していた。
ラストでは、前田敦子が山頂で「愛の讃歌」をアカペラで歌う。彼女は声量がある方ではないし、特に上手いというわけでも、情感たっぷりというわけでもない。しかし、突然、目覚めたように堂々とした歌いっぷりで、惹きつけられるのだ。そのシーンを観て、「サウンド・オブ・ミュージック」の冒頭で、ジュリー・アンドリュースが歌うシーンを思い出していた。
見終わった後、彼女の存在も含めて胸が熱くなってしまった。久しぶりに邦画の佳作に出会えたという感じだった。
観客は7割ぐらいの入り。

追記:加瀬亮にはもっと映画に出て欲しいものだ。少し似たタイプの俳優、西島英俊は今ではドラマ、映画、CMと、引っ張りだこだ。昔、女性雑誌に二人の対談が掲載され、西島は「今の日本映画は加瀬くんをとても大事にしていると思う」と語っていたっけ。あれから10年以上が経ってしまったが、加瀬亮には頑張って欲しい。文芸作品が合うと思うのだが。。秋に公開される「人間失格〜太宰治と3人の女たち」は小栗旬が主演だが、加瀬亮の方が合っていると思うのは私だけか。監督が蜷川実花だから、小栗旬でちょうどいいのか、などとあれこれ考えてしまうのだった。
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